サドルレザーとは植物タンニンでじっくりと鞣され、十分に加脂された分厚く良質のヌメ革を指します。
新品状態の見た目は一般的なヌメ革と同じ、いや、オイル分が多いゆえに色ムラや傷が目立つかもしれません。しかし使い込む程に深く濃い飴色に育ってゆく経年変化の楽しさはヌメの比ではありません。
サドルレザーのもう一つの特徴は触った時の”モッチリ感”。他の革にはないしっとりとして弾力のある手触りです。
ウォレットやコインケースの内装では、元々5mm以上あるサドルレザーをバッサリと0.8〜1.0mmまで鋤き込んで使っていますが、それでもこの”モッチリ感”はしっかり残っています。
左が新品、右が少し色が変化した革のサンプル。
1ヶ月弱、時々日光浴させた端切れです。
本当の経年変化はまだまだこれからです。